政権政党の体をなしていない
2012年08月11日
国会は昨日参議院で消費税法案を可決し、懸案だった法案が成立しました。税を引き上げるというのは、国民の皆さんの懐を考えると心苦しい限りです。しかし財政は破綻状態、高齢社会で年金、医療、介護などの支出は年間1兆円ずつ増えている現状を考えると、何とか皆さんに理解をいただかなくてはならないところです。
民主党は昨日も反対票や欠席者が相次ぎました。野党が税の引き上げに反対するのは理屈がわかりますが、与党から反対者が数多く出て、離党者も出るということは政権政党としていかに国を担うという責任感に欠けているかの証拠です。
そんな具合だから韓国にも、ロシアにもわが国の政権の幼稚さを読み取られ、メドベージェフやイミョンバクなどが北方領土や竹島にずかずかと降り立つのです。
熊本で言えば天草に韓国の大統領が黙って入ったようなものです。これほど国家としての体面を傷つけられたことはありません。民主党政権はその、事の重大さをわかっているのだろうか。それでいて、一日でも長く政権の座にいたいと、解散を先延ばそうとするのですから既に、政権政党としての体をなしていません。
谷垣総裁が「解散、解散、解散」ということにあまり良い気持ちはしませんでしたが、ことここにいたっては一日でも長く今の政権が続けば、経済も国内問題も外交もずたずたになってしまうと、改めて確信しました。消費税法案が可決したのだから、野田総理も思い残すところはないはず。腹の決め時です。