寸止めで終わるのかどうなのか
2012年08月07日
国会は緊迫の度を深めてきました。3党合意で消費税法案をここまで審議してきましたが、民主党が採決をずるずる引き延ばし、更に衆議院の解散も延ばそうとする戦略に対して、自民党は若手を中心に「既に3党合意は破綻した。仮に成立しなかったとしても、衆議院に不信任案を提出して解散を今国会中にやらせるべきだ」という意見が多くなり自民党執行部がそれに乗りかけています。
不信任案が提出されると、仮に否決されたとしても、国会が不正常な状態になり、消費税法案が廃案になる可能性があります。
これまで200時間近く審議してきた消費税法案を廃案にしても民主党に目に物を言わせる戦術を取るか、ここは消費税法案を採決させてその後に解散を迫る戦術か、二者択一です。
自民党は執行部を始め多くの意見が前者に流れています。しかし公明党は消費税法案は採決し成立を図るべき、安易に主戦論に走るべきでない、という意見です。
私も、公明党と同じ考え方をしています。何が何でも今国会中の解散を主張して、これまで国民的に論議してきた消費税法案を無にさせて良いのか。更に国際公約でもある消費税法案が廃案になれば、世界からの日本に対する信頼も失せます。
ここは、消費税法案をいったん採決成立させ、その後民主党政権を攻めて、解散に追い込む手段を取るべきと考えます。
多分自民党執行部の戦術も私と同じではないかと思います。今国会の解散を迫り、不信任案提出を主張し、民主党がある程度妥協したところで「寸止め」して成立させる、という算段と思いますが、ここまで不信任案が盛り上がってくると、果たして寸止めで終わるのか、刺してしまいはしないのか、そのような気配になってきました。