経済人の政治感覚とはこの程度か
2012年06月11日
中国の日本大使、丹羽宇一郎氏がイギリスのフィナンシャルタイムズに尖閣諸島に言及して、「買い取り計画はふさわしくない。日中関係が損なわれる」「日本は少しおかしい」という趣旨の発言をしたことには驚きました。
財界人に対しては日本の経済を世界でこれだけ引っ張っておられるので、敬意を払っていましたが、「結局経済人は自分の儲けだけしか考えていないのか」「国家観などあるんだろうか」「TPPなどで余り大きな口を利いてほしくない」という気持ちになりました。
丹羽大使は伊藤忠商事の社長、会長をされて民主党政権の目玉民間大使として就任されました。しかしこの程度の発言です。
世界各国の日本大使館に行くと、玄関に必ず天皇皇后両陛下に写真が掲げられています。天皇のもとに使える日本の代表であるという、外交官の誇りの象徴でもあります。ですから大使の一挙手一投足は天皇に響いてくる、ということを常に考えておかなくてはなりません。それがわが国固有の領土として決まっているのに、あのような発言をされるのは、余ほど中国に感化されたか、商社の儲けを国益より優先されたとしか受け取れません。
また民主党政権もこれに対して何の処分も下さない。これも情けない話です。