地方からの人材育成
2012年05月17日
昨夜は高校時代の同級生が3人集まり会食をしました。熊本の南小国町の教育長が上京しましたので、全国町村長会の局長を交えて赤坂で40年ぶりの同窓会。それに2つ先輩ではありますが校長先生出身の教育委員会の方も参加されました。
当然話題は教育論議になります。「地方の疲弊や経済格差が子供への教育熱を奪っている。このまま地方の衰退が続けば地方から有為な人材は出なくなる」と教育長が言えば、町村長会の局長は「少々格差が出ても全国から児童生徒が集まる、モデルとなるような学校を町でつくれないか」と問いかけます。
学校長出身は「今、地元で働いているフィリピンの女性数人に日本語を教えているが、それは熱心だ。目の色が違う。以前の日本の子供たちもそのような熱意があったんではないか。いつからその目の輝きが消えたんだろう」と言います。
最終的には私のところに視線が集まります。「結局、国の教育方針ではないか。地方の自主性を尊重し、もっと地方に夢があるような政策がなぜ出来ないのか」。国会への不満と不信の目が向けられます。
私なりに考えている教育論を言いますが通用しません。それでも酒が回りだすと延々と話し出します。教育から家庭論、そして農林業論へ。酒飲みのいつものパターンですが、テーマは限りなく拡散していきます。しかし、それでもみんな現場をしっかり踏まえているから、国会で与野党空虚な論戦をしているより、余ほどしっかり身にしみる談論風発でした。