全ての審議拒否はやめるべき
2012年04月20日
自民党の参議院は昨日、国会に対して田中防衛大臣と前田国土交通大臣の問責決議案を提出しました。今日可決の見通しです。問責は衆議院では不信任案に相当するものです。参議院では法的拘束力はありません。しかし問責を提出したわけですから、大臣が辞めなかったら、すくなくとも当該大臣担当の委員会は大臣から答弁をもらうわけにはいきませんので審議拒否をする必要があります。
昨日から自民党は全ての委員会に審議拒否をして欠席戦術を取りました。公明党は両大臣担当の防衛と国土交通委員会は欠席しました。
昼食を仲間の10人と取りましたがこの自民党の戦術に批判が集中しました。「政治が進まない、といわれているのに全ての委員会を欠席するのは国民の批判を浴びる。しかも公明党は出席しているのに自民党だけ欠席とは益々自民党に対する批判は高まるだけだ」という意見が大半でした。特に落選中で時期に備えている皆さんにとっては死活問題です。「もう審議拒否という戦術は時代遅れだ」という意見もありました。
私も同じ意見です。問責は仕方ないとしても、欠席するなら野党が足並みをそろえなければ効果はありません。衆議院も含め、全てにわたって欠席する、というのも国民からすれば「国会は何をやっているのか」としか映りません。今回の参議院の戦術は失敗に終わると判断します。