有床診療所の大切さを認識しよう

2012年03月22日

 昨日は有床診療所の先生たちと夕食をともにしました。有床診療所とは、入院ベッドが1床から19床までの地域の医院のことです。大病院以外で入院施設を持つ医院はほとんど有床診療所で、地域の患者さんの支えとなっています。
 しかし、お医者さんは裕福なようですが、有床診療所は病院と比べて診療報酬が安く、入院費なども病院の3分の1前後しか取れません。入院中の食事などを考えると、ビジネスホテル一泊よりずっと安いものになります。
 それは国の医療政策が大病院による先端医療、高度医療に力を入れていたためです。もちろん生死に関わるとき、大病院の、考えられないような高度な医療技術は頼りになるものですが、日ごろの健康を保持するためには、地域の有床診療所があれば十分です。
 しかし今有床診療所は経営が難厳しく、毎年年間に50医院ほど減少しています。全国で1万ちょっとの診療所になりました。
 私たちは有床診療所議員連盟をつくり、地域の医療を守ろう、有床診療所を守ることが医療費高騰を抑えることにつながると運動をしています。その先生たちとの夕食会でした。地域の信頼される医療に対して厳しいながらも頑張っておられる「赤ひげ」先生たちと、夜まで熱く語り合いました。
 地域の弱いものの立場に立った機関がどんどん減っています。今これらを守り、立て直すときです。