辞任、更迭スパイラル
2012年02月01日
沖縄の防衛局長が市長選挙で、介入を思わせるメールと講和をしていたということで更迭論も出てきました。先に沖縄の普天間基地移設問題で、不適切発言をしたとして局長が更迭されたばかり、「またか」と思いますし、防衛省の脇の甘さに愕然とします。
一方田中直紀防衛大臣もマスコミや国会の答弁で格好の標的です。昨日の参議院予算委員会でも失言とも受け止められる答弁が取り上げられていました。テレビでも繰り返し報道されていました。
しかしこんなに、言葉狩りや人狩りなどで相手を辞めさせることだけでいいのかな。論議しなければならない事の本質はもっとある、と思うんです。田中大臣の答弁は「PKOで南スーダンに派遣される日本の自衛隊を警護するのはどこか」と質問され、「まだ決まっていない」と大臣が答えました。その後「バングラデシュが守る」と副大臣が答え、大臣が陳謝しました。それがニュースになっていました。確かにお粗末過ぎる。だけど問題なのはPKОで行く自衛隊が武器使用も限られ丸腰同然で行かなくてはならない。それをバングラデッシュ軍に守ってもらわなくてはならないという、憲法上の制約が問題の本質であって、どこに守ってもらうかをクイズのように問うことが本質ではないのです。マスコミも余りネットいじめのようなことをしては、マスコミ本来の使命を忘れてしまうことになります。
最近このような傾向が多い。政治の本質は何か、もっと考えよう。それでないと前に進まない。もっとも民主党の投げやりな姿勢と緊張感のなさに最も責任はあるのですが・・・。