自民党党大会

2012年01月23日

 昨日は東京のホテルで年一回の「自民党党大会が開催されました。全国から3000人の方々が参加され、さすがに自民党の底力、頼もしく思えました。
 しかし、谷垣総裁の演説内容など全体の雰囲気は物足りないものでした。総裁の演説は、民主党批判に傾きすぎ、戦う姿勢だけが空回りしている気がしました。国民へのメッセージがいまひとつ伝わってこない。最後のガンバロー三唱も、副総裁が行いましたがこれもどうかなと感じました。
 私だったら、総裁の演説は、3分の1が「なぜ自民党は政権を追われたか。そしてこの2年半どのような改革をしてきたか」という、反省とその分析、そして建て直しのための私たちの努力を訴えます。
 更に3分の1を使い、今の民主党政権がなぜダメなのか、具体例を挙げて鋭く指摘します。
 そして残り3分の1で、これからの自民党の姿勢、さらにそれぞれの具体的な政策を提言し、将来への夢を語り、政策提言政党としての情報発信をします。「自分たちの政党に政権をゆだねてくれたらこうする」と国民に向かってはっきりと約束をする、そのような発信をしなければ漠然と戦うだけでは政治の混乱を助長するだけというイメージを国民の皆さんに与えかねません。メリハリに欠けたと思いました。
 最後のガンバローも、落選中で再起を期している次期衆議院の候補者にやらせるべきです。次期候補者として決定している人を全員壇上に上げても良かった。
 必死さは分かりますが、どうもその必死さの重みと将来への夢が欠けている気がしました。政務調査会長が、インフレターゲットなどさまざまな具体的政策の提言を行ったことは、良かったと思いました。評価します。