これからの日本どうなる

2011年12月07日

 昨夜は日本全国、中国にアパレル店を展開する社長さんの話を聴きました。福島県いわき市の帽子屋さんだったのですが、1978年に31歳でアパレル店を開店、東北地方を中心にファッションの最先端を行く洋装店を追求、いまや全国に店舗展開するだけでなく、中国に5年前から進出して既に400店舗を数えるほどになっているということです。
 やはり目の付けどころやコスト計算、次の展開と全世界を視野に入れた発想はすごい。いま、ミャンマーへの進出を計画しているとのことでした。
 外国は人件費が安いだけでなく、どのような国でもファッション感覚は鋭い。特に日本からファッションは発信されており、それを追いかけていくことが売り上げ増の秘訣と言われました。「第4コーナーを回ってから消費者は何を求めているかをとらえて、商品を作る。そのスピードが大切」という言葉が印象的でした。
 一方で、日本への魅力は年々薄くなっているようです。成長を目指すなら海外へ。日本だったら人件費やコスト、購買力でもう頭打ち、企業は次々と海外に出て行かざるを得ない、ということも言われました。
 であるならこれからの日本何を目指して、世界やアジアをリードしていけばいいのか。話を聞いていた同僚と最後はそこに行き着きます。あと15年ほどは大丈夫だろうけれどその後の日本の魅力とはなにか。そのために今私たちに出来ることは何なのか。
 社長のあくなき夢と計画性、それを実現させるために強い意志に感動しながらも一方で、今後の我が国を思うとき暗澹たる気持ちにもなりました。