TPPへ意思表示を

2011年10月21日

 昨日の自民党「TPPを即時撤回を求める会」の会合は久々に元気の良い会合となりました。TPP交渉で考えられることを役所が20の分野にわたって説明していましたが、いずれも推測の域を出ないため、多くの議員が業を煮やし「そのような説明は不要。自民党として明確に参加反対を表明すべき」という声が一斉に上がりました。
 まさに国の存亡がかかるTPP。安易に参加するわけには行かないという空気に満ち満ちています。一方で自民党の執行部は態度を鮮明にしていませんのでそこへの不満もあります。状況は民主党も同じで党内は割れています。
 私はやはり時期尚早と考えます。今のまま貿易自由化をしたら、たとえ工業製品の輸出が伸びたにしても、失うものが多すぎます。食料、保険、医療、金融などその影響は計り知れません。
 それにこれまでの民主党の外交は、中国漁船の尖閣諸島侵犯の処理や普天間基地移設問題で取り返しのつかない国益に反する判断をしてしまいました。今回もその可能性は十分です。もっと慎重にやらなければ第三の失敗を重ねることになります。