TPPはもっと内容を知ってから
2011年10月20日
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の参加問題で、最近のマスコミを見ていると、参加しなければバスに乗り遅れる式の、世論誘導が目立ちます。
しかしこればっかりはアメリカの国益のためだけのものであり、賛成するわけにはいきません。もともと農業国のニュージーランドと貿易国のシンガポール、石油・ガス資源国のブルネイ、そしてペルーがお互いの足りないところを補おうということで4カ国で始めた協定に、アメリカが自らの国益になると乗り出してきたものです。目的が違います。
さらに余りにもどのような内容の協定か分からないままに、参加に引きずり込まれようとしています。農業問題だけではない。金融、保険、医療、流通部門でアメリカ企業が日本に進出するのが目的です。マスコミは参加をあおっていますが、現在新聞価格は、再販制度という仕組みで守られていますが、これもなくなり新聞社そのものが経営の危機に陥ります。それも分かって報道しているのでしょうか。
韓国に遅れをとるという論調も目立ちますが、これもうそ。韓国は貿易でしか生きていけないように自からの国をしてしまったのです。いずれ農業はなくなり、競争に疲れ、今の大統領が去った後はゆり戻しが必ず来ます。韓国の農業だって、見返りに9兆円の予算を組んだといっていますが、これは10年間の農業予算を積み上げただけ。中身を見ない報道です。
私たち日本はもっと賢明な、賢い選択を国民としてしていかなくてはなりません。中国漁船問題の失敗、普天間基地の失敗に加え、民主党政権はまた国益を損なう失敗を繰り返すことになります。