頭の中を整理しよう
2011年09月29日
東日本震災の復興財源をどうするか、民主党の中でもめています。税金を上げられるのは誰でもいやです。だからJTの株を全株売却など、税外収入で増税を抑えて財源の確保を図ろうとしています。しかしそもそも、歳出がいくら本当に要るのかはっきりしません。復旧にいくらで、復興にいくら、更に恒久的な施設にいくらかはっきりしないまま、財源論議と税収、税外収入が一人歩きしています。もっときめ細かな議論が出来ないものかと思います。
また国が保有する株を売却するといっても、そう簡単ではありません。JTの今後の経営方針をはっきりさせてからでないと、買うほうもうっかり買うわけには行きません。またJT株は全株売却して、郵政株は3分の1保有というのも筋が通りません。
民主党の論議を見ていると、素人の集団が税が上がるのはいやだという主張をするだけです。もっと細かな制度に基づいた論理的議論が欲しいところです。自民党では本来なら、きめ細かに増税分と復興債引き受け分と、今後の復興計画と更に消費税分を体系的に議論しようということになっていますが、野党が率先してお手本を示す必要もないだろうということで、まずは民主党のお手並みを拝見させていただきます。