条件不利地域をどうして行くか
2011年09月20日
土、日、月曜日とさまざまなスケジュールをキャンセルして徹底して林業、農業の現場を歩き、泊り込みで中堅若手の多くと懇談しました。それも山間地域、農業で言えば条件不利地域です。やる気に燃えた多くの若手や担い手がいます。彼らはさまざまな条件不利を克服すべく、色々な工夫をして生計を立て地域を守ろうとしています。頭が下がりました。
3日間で見えてきたのは、①やはり最低限の所得補償を国はするべきだ。②その上に立って努力した人が報われるように、機械や農薬、施設など高額のコストに対しては一定の補助をしなくてはいけない。③そのためにはこれら専業で頑張る農林業者を絞り込まなくてはいけない。④その上で集落を維持するための人材育成も大切、という点でした。
以前の自民党農政は、②の補助金に重点を置きすぎた嫌いがあります。③の絞込みも遅れました。今の民主党農政は①の所得補償に重点を置きすぎバラマキになっています。②は自民党がやったことはやらないということで極度に補助を落とし結果として、専業を苦しめています。努力した人が報われる構造にもなっていません。④の集落にも目を向けていません。企業農業の推進に偏重しています。
新たな農林業再生をやらなくてはならない。まず「地域で農林業の担い手で、集落も全体的に引っ張っていく人を選抜し、また教育もする」「それらの人たちには一定の所得補償をする」「機会や、施設など高額なコストがかかる資材については弾力的な交付金制度を作る」などを今後の柱にしていかなくてはなりません。
これをどういう政策で取り込むか。これからの勝負です。
シルバーウイーク、後半戦も現場に徹したい。