離島に性格付けを

2011年08月23日

 21・22の両日、長崎県の対馬、五島を自民・公明の国会議員でつくる九州の会8人で視察しました。21日の朝7時50分に福岡空港を発って対馬に渡ります。飛行時間は25分程度。一日対馬を視察して、今度は夕方にいったん福岡に帰って、福岡から五島行きの飛行機にまた乗ります。こちらも飛行時間30分弱。対馬から五島への直行はありませんし、もし船で行くならかなりの時間を要します。
 対馬は国境の島です。対馬と博多港の間が76キロメートルに対して対馬プサン間は49・5キロメートルです。展望台に立つとプサンが見えました。韓国資本が韓国からの観光客のためのリゾートや釣り客のための宿泊施設を建設、用地も韓国資本のものとなっています。
 常に緊張関係もありますが、韓国からの観光客で経済効果があることも事実です。地元の方々は「韓国とは友好関係を保たなくてはならない。一方的に韓国資本が対馬の土地を買収したからといって、必要以上に騒がないで欲しい」とも言われました。
 五島は毎年、夕焼けハーフマラソンに行っていましたのでよく知っているつもりでしたが、改めて市長や議長、各団体の方から聞くと、島の厳しさが分かります。朝7時に漁協の市場に行きましたが、魚は豊富です。しかし、輸送費が高くなかなか本土には持っていけないとの事、燃料代などの支援を要望されました。
 離島には瀬戸内海に浮かぶ内海の離島もあれば、対馬のように国境を接し、いつも緊張関係と友好関係が同居する離島もあります。離島の果たす役目はそれぞれ違います。特に対馬などは、過疎化と高齢化が激しいところですが、島が荒れたら益々海外資本が流入してきます。
 「国境の島としての位置づけをしてもらい、普通の離島とは果たしている役割が違うということを知ってほしい。その分さまざまな支援もかさ上げをして欲しい」と要望がありました。
 現在の「離島振興法」の期限は平成25年度までです。新たな離島の位置づけが議論されなくてはなりません。
 五島から福岡乗継で東京に帰ったのは、夜の11時半でした。