国会はいよいよ大詰め
2011年08月11日
懸案となっていた「特例公債法案」という、国が国債を発行して借金をするための法案が成立の見通しとなりました。これ以上法案を人質に民主党を揺さぶっても、借金が出来なくて財源に穴が開いたら地方への交付金や国家公務員への給料が支払えなくなり、国民の批判を浴びる、という自民党執行部の判断から賛成に回ることとなったものです。判断は正しいと思います。
また風力や太陽光でつくった電気を電力会社が買い取る「再生可能エネルギー特措法案」も成立の見通しです。8月31日までの延長国会は、今週末か来週初めで、衆議院の役目はほぼ終わります。
後は民主党の菅総理の辞職を待つだけ。その後誰が民主党代表になって、そのまま総理になるのかが焦点です。
自民党としてはしばらく様子見となりますが、総理が誰になるかで対応の仕方も違ってきます。さまざまなシュミレーションが必要です。どちらにしても震災関連では協力となります。それ以外では連立まで踏み込むか、閣外協力か、部分連立かさまざまなパターンが考えられますので、これからが腕の見せ所です。
それにしても民主党はよくあんなにホイホイと代表選挙に名乗りを上げるものだ、と感心しますしあきれます。代表ということはそのまま日本の総理ということです。どこまでの経験と訓練と覚悟と国際人脈を持って手を挙げているのだろうかと不思議でなりません。しかも数日間で決まってしまいます。余り国家の総理というものを簡単に考えていると日本が他国から一段と軽く見られます。