協力するところは協力せよ
2011年07月25日
土曜、日曜といくつかのミニ集会を開きました。今の菅政権に対しては皆さん散々な酷評でしたが、自民党はどうすればいいか、というと「協力するところは協力して、一日も早く原子力発電事故や震災処理をして欲しい」といわれました。
私も同感です。しかし震災関連は十分に協力しています。逆に自民党が与党を引っ張っているような状態です。問題は協力する一つ一つの政策です。例えば子ども手当。民主党は「政策に無理があった」と陳謝しました。そして出てきた見直し案が、年間一千万の所得で線を引き、それ以下の家庭にしか子ども手当は支給しない、というものでした。
自民党は児童手当の所得上限であった860万円の線引きを主張していましたので、ギリギリで妥協できそうなものですが、それには裏がありました。所得一千万円以上の家庭は年少扶養控除が既に廃止されており、実質的に増税となるので一律に9000円を支給するという、但し書きがあります。これでは所得に制限を設けるというのとは違います。このようなところで手を打っていいものかどうか、当然疑問となります。
ミニ集会では「中学生までの子供を持つお父さんにしても、共稼ぎにしても今年間一千万円取る家庭はどのくらいいるのでしょう。金銭感覚がおかしいのではないの」という意見も出ました。
総論は「与野党協力せよ」で、それは大切にしていきます。しかし各論になると、政策は政党の生命線ですので、なかなか妥協できない。今週はその攻防が続きます。