政治の停滞

2011年04月14日

 国会は何か空虚な雰囲気に包まれています。原発問題はなかなか先に進まない。余震は頻発する。民主党政権は的確な政策を打ち出せない。かといってそれをあからさまに批判することは、国が一丸とならなくてはならないときに許されない。隔靴掻痒(かっかそうよう)の感じです。
 昨日は総務部会の責任者として、都道府県知事会や地方の各団体から要望があった、震災対策について第2次の提言をまとめました。地方自治体からは「自由に使える資金が欲しい」「長期に使えるお金が欲しい」「すぐ使えるお金が欲しい」ということでした。
 それを基金や交付金という形でまとめました。「すぐ使えるお金」については「思いやり基金」を被災各県に創設。とりあえず通学路確保や生活再建のための一時金など当座の資金として使ってもらう。「長期に使えるお金」は「頑張ろう日本基金」をこれも被災各県に創設、思いやり基金より規模は大きくして今後の復興に使ってもらう。まず3年から5年の期間です。更に「自由に使えるお金」は「臨時災害交付金」を国に創設して、特別交付税交付金とはまた別に、被災地の要望に応じて国が交付する交付金制度をつくる、としました。こんなとき地方にとっての財布は多いほうがいいし、その中から選択して使ってもらったほうが良い、という考え方からです。
 予算の規模や細かな設計は与党が考えなくてはいけません。大方の制度と法律案を提示しました。
 これらを週末にも与党に提言しますが、果たして今の政権がどれほどこれらの制度を取り入れてくれるか。改めて制度設計に協力して欲しい、というのであれば次のアドバイスをします。自民党は経験者が多いから知恵は一杯持っているんですけどね。民主党が恐れず、真摯に向き合ってくれるかどうかです。