原子力発電所これから

2011年03月17日

 東京電力の福島第一発電所の地震・津波による損傷、放射線、放射能物質漏れによる国民の不安が高まっています。これから何がおきるか分かりません。一ヶ月、一年かけての長い不安と検証が続くと思います。
 外国もこの原発が今後どうなるかに一番の関心を持っています。少なくとも今回の事故で世界の原子力発電の方針は変わってくることが十分予想されます。既にドイツが原発の見直しを始めたといいます。世界の中の原発先進国日本、しかも原発は国内電力量のの30パーセントをまかなうまでになり、日本の今後の技術輸出の主力と言われていた原発に対するダメージは計り知れないほど大きい。
 今後エネルギー政策、とりわけ電力政策を変更するとしても難しい。日本に資源がない石油、ガスにこれ以上頼るわけにも行きません。風力、太陽光など自然エネルギーの出力はたかが知れています。更に石炭石油発電は膨大な二酸化炭素を排出します。やはり、行き着くところはCО2のない、しかも日本が最も技術的にも先頭を走る原発、ということになります。しかしそれを世論が許すかどうか。今回のような恐怖にさらされるなら、ほかの方法をという国民の気持ちになってきます。
 電力政策、エネルギー政策、益々難しくなりました。