政治と金は政治の原点
2011年03月04日
前原外相、野田財相、蓮舫行革相の3大臣が政治献金で虚偽の記載をしたり、闇の世界につながる企業からの献金を受けていたりしていたことで報道され陳謝しています。
政治と金は常について回る話です。野党のときは企業も政治を動かすわけではないので余り見向きもしませんが、与党になると一気に力がありそうな人物めがけて押し寄せてきます。その時いかにチェックをするかはその政治家と事務所の役割です。お金があることに越したことはないので何とかごまかしてでも、もらっておこうとする、それが今回です。
自民党は50年近く与党を続けてきたのですから、金の匂いは当然してきます。民主党もこれからそのような問題が出てくる。見ていると民主党の議員はその辺のところは余り厳しい姿勢でない。実際、小沢さんや鳩山さんの政治と金の問題を予算委員会で追及されると「お前たちもやっていただろう」と言う野次が返ってきます。
与党になるとなんでもやってもいいと言うような感覚です。政権を担うものとしての責任感の無さは政治をダメにしていきます。私も熊本と東京で政治資金パーティーを今年になってやりました。私の場合は秘書をはじめとするスタッフと後援会の方が主に一人ひとりにパーティー券を買っていただくということを基本姿勢にしていますが、チェックしながらやっていきます。「政治と金」でクリーンにしておくことは政治の原点です。
昨日は夕方から永野熊日前社長の通夜に熊本に帰り、最終便で上京しました。いつ亡くなっていいように遺書がしたためてあって、それを息子さんが読まれました。「新聞人として一生を送れて本当に良かったし、お世話になった人に感謝している。生まれ変わっても社会の木鐸(ぼくたく)として同じ道を歩きたい」と言う内容でした。この道一筋の生き方に涙が出ました。