じっくりと政治を考えよう
2010年12月09日
昨日は12月8日、真珠湾攻撃の日、つまり太平洋戦争開戦の日でした。充実した勉強会がいくつもありました。
まずTPPの即時撤回を求める勉強会では平成5年ガットウルグアイ・ラウンドでコメの自由化の走りとなるミニマムアクセスを認めたとき、反対の先頭に立たれた保利耕輔先生の話を聞きました。あの時いかに事情が分からないまま、アメリカからせかされる様に、ラウンドでミニマムアクセスを認めていったか、を語られました。ちょうど平成5年の12月8日に当時の農林水産委員会で保利先生が、「日本の農業を破滅に導く日」として質問されておられた議事録を教科書に話は進みました。
当時の細川総理とその閣僚が日本農業の実態や今後の姿をいかに知らずにそれを認めたか。その急ぎようと、訳の分からぬまま、という状態は今の菅政権とそっくりです。
その後自民党が来年の国会で提出する「担い手総合支援新法」のプロジェクトチームの初会合がありました。ベテランから若い国会議員までそろえた陣容です。自民党として今後の農業の行方を示す目玉の法律ですので今後が楽しみ。私は事務局長として責任も重くなります。
続いて私たちの仲間4人で立ち上げた私的な勉強会を開きました。講師は「自由と民主主義をもうやめる」(幻冬舎新書)で一躍有名になられた京都大学の佐伯啓思先生。日本の有り様、地方の再生のために何が必要か、国の品格とは何か、私たちが命を懸けて守らなくてはならないものはならないものは何か、など日本の戦後のとってきた道を問い直し、今後の方向性を探ろうという大きなテーマの勉強会です。大変ためになりました。
そして、石破政調会長が主催されるディベート勉強会。実践でディベート論争をしました。テーマは「菅政権は是か非か」。私は否のほうの最終弁論者。是は柴山さんや猪口さん、稲田さん、竹本さんら論客ばかり。なんとか引き分けに持ち込みました。
夜は地元JAの方々との夕食会。これからの農業の話に花が咲きました。
菅政権も余りにも思いつきの政策が多すぎる。政治はもっとじっくりと、歴史や国民性などを振り返りながら一つ一つ実践に移していかなくては大変な間違いを起こすことになります。