総務は総合事務?

2010年10月21日

 自民党のシャドーキャビネット(影の内閣)の総務副大臣、総務部会長代理、衆議院総務委員会次席理事と「総務」という名の役職を戴いていますが、この総務というのがこんなに幅広いのか、と驚きます。

 「地方議員年金対策プロジェクト座長」「来春の統一地方選挙対策委員」「地デジ対策委員」「道州制研究会」「公務員制度勉強会」と今週だけでも、次々に勉強会や研究会が入ってきます。そして余り目立ちません。まさに「総合事務」作業です。

 どれもこれも難しいものばかりです。例えば地方議員年金問題。国会議員は年金は既に廃止されました。しかし、地方議員は残っています。市町村の合併と定数削減で掛け金を払う議員より、もらう議員や議員ОBの方ががはるかに多くなり、来年の5月で財源が枯渇します。「それじゃ、国会議員同様に廃止すれば良いじゃないか」という意見もありますが、そう簡単にはいきません。

 議員年金を期待して議員をやられた方もいらっしゃいます。更に最近は市議会議員など、合併で規模が大きくなり議員専業で無ければ仕事が出来なくなっています。以前のように経済的に余裕のある方が議員になる、という時代でもありません。しかも今後更に地方分権が進み有能な議員が求められるとき、経済的に不安定な議員の仕事をしようとする人がますます少なくなると、自治の質と機能が落ちてきます。もちろん、市議会議員さんらから「掛け金も高いので廃止してくれ」という意見も少なくありませんが、やはり年金制度を何とか税金投入を小さくして残さなくては、という意見が多いのです。来年までには結論を出さなくてはいけません。難しい問題です。

 更に本来の地方自治問題や選挙制度、そして光ファイバーやNTT、郵政問題、今年行われています国勢調査も総務の範疇。余り広く浅くならないようにはしたいんですが。とにかく全力投球です。