最初が肝心なのだが・・・

2010年06月11日

 もし、企業が新しい社長を迎えたなら社長が社員に向かって、「こんな会社の経営方針で行く」「これまでの悪いところはこのようにして直す」と訓辞をします。社長は絶対ですので、社員はそれにしたがって行動します。
 国家も一緒です。最高責任者の総理大臣が代わったならば、総理は直ちに国民に対して、国家の運営方針を示さなくてはなりません。ところが菅総理大臣、火曜日に就任にして所信表明が今日金曜日です。あまりにも遅すぎます。鳩山総理が辞任したのが先週の木曜日ですので一週間以上かかっています。
 この間、口蹄疫対策、北朝鮮と韓国の関係悪化など事態は刻々と動いているんですが、機能不全の状態でした。
 そして、企業と違って政治は野党がいます。民主主義は野党と与党の論戦を経て前へ進みます。ところが来週の月、火曜日に野党の代表質問を聞いてそれで今国会を閉じる、というのですから言語道断。菅総理も筋を大切にする人だと思っていましたが、ただの政治家ですね。選挙優先。日本はどうなっていくのかと思います。
 少なくとも、予算委員会を開いて当面する課題についてお互い丁々発止の論戦を展開し、国民の皆さんの前に国のあるべき姿を提示して、選挙に望むべきと思うんですが。
 自民党時代と全く一緒。これではこの政権また短命でつぶれます。