畜産の非常事態

2010年04月30日

 本来なら昨日29日より5月9日まで熊本で、地域の活動をする予定でした。しかし牛や豚の伝染病「口蹄疫」が宮崎県で猛威を振るい既に12例目の感染が確認されました。同じ畜舎で飼育されていた牛は全部殺処分、埋めることになります。既に鹿児島、熊本県境のえびの市まで感染が広がってきましたので、今日30日に急遽自民党で対策会議を開くことになりました。
 対策本部は既に設置され、政府の初動対応の遅さを指摘もっと緊張感を持って臨み、予算の確保や畜産農家えの経営支援を要望したところです。
 谷垣総裁も先に、発生県の宮崎に行かれ、対策本部を総裁直属の機関に格上げしたところですので、今日緊急に会議となり昨日の最終便で上京しました。
 これ以上の伝染の防止と、経営対策、再建対策、防疫体制を果たしていかなくてはなりません。
 「口蹄疫」は偶蹄動物、つまり蹄が割れている牛、豚、ヤギ、鹿などにウイルスで伝染する病気で、伝染力は強く、今韓国でも広がっています。乾燥させた稲わらなどの飼料にウイルスが混入して伝染するケースが多いようです。よだれを流したり、下痢をしたりして最後は死んでしまいますが、人間に対する伝染や影響、肉を食べての害はありません。ですから、口蹄疫が出たからといって消費が落ちるのは、これは風評被害ということになります。
 今後連休を挟んで人の移動が一年で最も激しいときですので、防疫対策が重要になってきます。今日は谷垣総裁も交えての会議、まさに非常事態宣言です。
 そのあとまた熊本に帰ります。