早朝出勤、林業視察
2009年12月09日
昨夜午後8時45分の最終便で上京の予定でした。ところが機体整備のため急きょ欠航。今朝9時から東京秩父地域の林業の視察ですのではたと困りました。なんとしてでも視察には行きたかったので、少し考えて北九州空港が朝5時30分の始発があることを思い出しました。早速そちらに変更。午前2時に自宅を出て約3時間、北九州空港から上京しました。
無理して上京して、林業視察をして正解です。東京桧原村の田中惣一さんという東京では唯一の林業専業のお宅にお邪魔し、田中さんの山を見て回ったんですが、間伐や作業道整備の大変さ、林業をやる若者の減少など深刻な問題が、現場を見て改めて理解できました。
急峻な山、作業道を自らの力で造って、そして間伐をして搬出します。息子さんたちがちょうどやられていました。木材の1立方メートル当たりの価格は6千5百円。伐採から搬出、燃料まで入れると1万円超、完全な赤字です。しかし東京都から1万4千円ほどの補助が出ているためなんとか間伐は続けられる、ということでした。しかし50年木を育てて、1本がわずかに2万、3万程度。割に合う職業ではありません。しかし、山林は水源涵養、保水能力、CО2の吸収、自然環境の保持などその果たす役割は計り知れません。農業で田畑や水路の果たす役割も重要、加えて山林をもっと国を挙げて守らなくてはと改めて感じました。
しかし、今日の参加者は自民党林業小委員会の4人のみ。しかも熊本、福島、高知、長崎という田舎の衆議院議員でした。もっと都会の議員さんに参加してほしい。