科学技術は投資である
2009年11月25日
今朝は2001年ノーベル化学賞を受賞された野依良治さん(独立行政法人理化学研究所理事長)を招いての勉強会が自民党文部科学委員会でありました。
例の民主党仕分け作業チームによってスーパーコンピューターや宇宙開発事業などこれから日本の国家戦略としてさらに研究を積み上げていかなくてはならない、科学技術関係予算があまりにもバッサリと削られますので、文部科学部会としても何とかしなくてはとお招きしたものです。
野依先生は「科学技術はいったん研究をとめれば、大きく遅れてしまう。それは人材の枯渇にもつながる。科学技術はわが国の生命線だ。そして世界各国の中で果てしなく続く競争である。それは投資でもある。コストと投資を一緒にしてもらっては困る。世界一でなくてもよい、などという発言は暴言である」と述べられました。そして最後にノーベル賞受賞者らしく次のように締めくくられました。「科学は人類の生存のためにある。日本は人類の生存に貢献する国である、と子供たちが思う国にしなくてはいけない」。さすがですね。一時間で何でも削減してしまう政治家や仕分け人に聞かせてやりたい。