理詰めの論戦は面白い
2009年11月04日
今日の予算委員会は同期の柴山先生、かねてより敬愛している石破先生が質問に立たれました。柴山先生は東大を出て民間会社に務めた後、弁護士になられた方。大変真面目な方で、論客です。鳩山総理に対する違法献金問題の質問でしたが、的をついていました。弁護士らしく次々に論理的、法律的に攻めていました。野次も余りなく、総理も良心の呵責があるので、たじたじの答弁でした。「今検察に書類全部を持っていかれている。弁護士との接触も出来る状態ではない。自分としては検察の捜査に全面的に協力するしかない」という答弁でしたが、総理としてはもっと自らの説明責任を進んで果たしていただきたい、という気持ちです。
石破先生は鳩山総理と同期の当選。しかも同じ自民党としてのスタートで一緒に「ユートピア研究会」という勉強会をつくり学んでいたということで、お互い手の内を知ったもの同士の論戦でした。しかし、これも憲法観や国防論で石破さんが鳩山さんの以前の主張と今の発言の矛盾を突くと、鳩山さんはあっさりと「今の発言が私の考え」と以前発言したことや論文を否定する答弁でした。
聞いててなかなか中身のある質問でした。民主党の主張は立派なことを言っていますが、その多く、あるいは幾つかは選挙を念頭に必要以上に自民党政権時代のものを悪者扱いにし、また実現不可能なマニフェストもあります。この矛盾を突きながら、自民党も自らの姿勢を改革していく必要があると感じました。