いよいよ臨時国会開会

2009年10月26日

 今日から待ちに待った国会です。民主党に政権が移り政策の変更が次々に行われてきましたが、これに対する意見を述べる機会はなく、マスコミの報道を見ながら指をくわえているだけでした。いかにも前政権が全て悪いといわんばかりの政策の変更でしたので、今国会を通じて民主党政策の疑問点を浮かび上がらせなくてはなりません。みんなつめを研いでいるようです。

 しかし、批判だけなら、これまでと同じです。自民党はどんな国家を目指すのか、そのためにどのような政策がいいのかを明確にしておかなくてはなりません。

 今日の自民党両院議員懇談会ではそのことに対して多くの意見が出ました。分類すると3つに分けられます。①昔の自民党に戻るべき。農協、市町村の合併そして郵便局の民営化で自民党は改革という名で自分の支持団体をつぶした、②もっと保守の原点に立ち返り、立党の精神を持つべき。憲法改正、国家がどう国民と向き合うか理念をきちんとすべき、③改革は時代の流れで必要だった。しかし行き過ぎたり、中途半端だったりしたことが、こんな結果を招いた。更に改革を促進し時代に対応した仕組みにしていくべき、という意見です。

 ①は地方から、②は右寄りの考えの人から、③は改革派から出されています。政権政党ではないので求心力はありません。このため放っておけば3つに割れるかもしれません。しかし、共通して言えるのは、みんなが今の民主党の政策に脈絡がなく、日本をどうしようと考えているのか分からない。結局耳に馴染みのいいことばかりで社会主義と変わらぬ政策ではないか、という点では一致していますので、バラバラになる心配は要らないようです。私は③を支持します。

 それぞれの悩みや考え方の違いを抱えながらも、今回の臨時国会全力で民主党の矛盾点を突いていこうという意欲は感じられました。明日からが楽しみです。