国会延長・解散総選挙

2009年06月02日

 6月3日が会期末だった国会が延長されます。理由は海賊対処法や臓器移植法等の重要法案を成立させることです。しかしこれまでのような国会運営での緊張感はありません。すでに補正予算は成立していますし、経済対策はそのほとんどを法律化、政策化しています。あとは運用をうまくやり、経済が活性化するように舵取りをうまくやっていくことです。これからは国会論争より、解散・総選挙がいつかという一点に絞られてきます。

 選挙区でもほとんどの人との会話が「いよいよ選挙ですね。8月で間違いないんでしょうね」という会話になってきました。国民の皆さんも選挙モードになってきています。しかし声は自民党に厳しい。昨日の会合でもタクシーの運転手を長年やっておられる方が「坂本さん相当厳しいよ。俺も30年タクシーに乗っているけれどお客さんがこれほど自民党に厳しいのは初めてだよ。それも高齢者、農業者の方々などこれまで自民党を支持していた人たちがみんなそっぽを向いている。今度ばかりは民主党と書くとね。7割がそうだね。そんな方が選挙区は別の考えをしてくれればいいんだけどね」と言われショックでした。

 最近の政府・自民党の動きを見ていると厚生労働省の分割論などあまりにも選挙を意識したものが多すぎます。今度の選挙はこれからの日本の形、生活のあり方がどうあるべきかという大きな流れを政党がどれだけ示せるかということです。それが二大政党の目指すところですので、いろいろな批判を恐れずに堂々たる日本の方向性とその中での政策を示していくべきだと思います。

 私は「環境と地方の重視」「高齢社会への対応と人材育成」「消費税引き上げを伴う確かな財源」などを掲げていくべきと思っています。まず半分の国民の皆さんの支持があれば良い。八方美人にならずにあるべき理想の姿とそれに近づくための政策を国民の皆さんに提示することが大切です。