林業の活性化なるか

2009年04月17日

 今朝は、少しでも国産材を活用しようと、間伐材を火力発電所の石炭と混合して燃焼させるための特別立法をつくろうと、最終的な法案準備のための勉強会でした。

 問題は価格です。現在、山から間伐を搬出してそれを小さくチップ化し更に燃えやすいようにペレット状にして電力会社に渡そうと思えば、輸送コスト、加工コストなどでトン当たり2万円はするそうです。しかし、電力会社はトン当たり7千円で買わなくては採算が取れないといいます。その1万3千円のコスト割れをどうにかして法律と国の支援でカバーしていこうというのが今回の特別立法の狙いでもあります。

 現在の間伐材に対する補助、新エネルギーを活用する時の補助、更にバイオマスに関する各種法律と今回の向こう3年の緊急経済対策を組み合わせていけば財政的には一万3千円のカバーは出来ます。問題はその後をどうしていくか。そこのところをきちんと保障するための文言を今回の特別立法に明記しよう、と言うことで最終的には終わりました。

 九州には熊本に苓北火力発電所、佐賀県に松浦火力発電所があります。熊本、宮崎といった森林資源を豊富に抱えている地域も多く、うまくいけば未利用資源をうまくエネルギーに転換できるかもしれません。ちなみに北陸電力や、中国電力、四国電力などは実験的に石炭との混合燃焼を実施しており、2ぱーセントほどを混ぜているそうです。最大10パーセントまでは混合できるそうですので、今後のやり方次第でうまくいくかもしれません。森林組合などに提唱していきます。