不気味な静けさ
2009年03月12日
民主党の小沢代表の公設第一秘書が逮捕され、一方で二階経済産業大臣への西松建設からの献金に違法性があるかないかで、マスコミを賑わわせているからでしょうか、民主・自民ともお互いの批判合戦の勢いが鈍りました。特に民主党はひところの舌鋒が影をひそめています。
お互い痛い所を突っついてこれ以上色々なことをいわれたくない、ということでしょう。ここで本当の政治とは何かを考えなくてはいけないと思います。民主党はこれまで自民党のやることなすこと全て悪い、だから政権交代しなくてはダメだ、ということで世論を煽ってきました。しかしそれで政治が良くなるんでしょうか。定額給付金は天下の愚策、と言われますが、自治体の知恵の出し方一つで住民の方のささやかな楽しみになります。長寿医療制度(後期高齢者医療制度)は廃止と言いますが、廃止してそのあとどうすればいいのでしょうか。今改正作業をやっていますが、75歳で区分けする、ということに感情的な悪寒を持つことなどを除けば、これはこれで今の財政状態の中で、一生懸命練られた高齢者の保険制度である、ということが分かってきます。
麻生総理のブレが面白おかしく語られます。麻生総理が前言と違うことをいうと「ブレ」と批判しますが、与謝野財務大臣の「宗派変え」で財政規律から積極財政出動へと方針を転換されたことについては誰も何も言いません。批判するための批判、狙い撃ち批判が何と多かったことかと今思います。不況を乗り切るための経済対策は果敢に打たれていると思います。そのどこが本当の景気対策になっていないか、その指摘を野党がして少しでも即効性のある政策や雇用対策にしていくのが本当の与野党の政治ですが、それが行われないで与党が出してきた政策を批判し、言葉尻をとらえて世論を扇動する。そして自分ところの党首に疑惑がかかれば「検察の国策捜査」と今度は司法機関に八つ当たりをする。そしてそれが反発を招くと今度はだんまり戦術。まるでチルドレンにも達していない乳幼児のようです。
政界が静まり返っているこの機会に本当の政策論議をそして相手批判でなく、どうすれば日本が再生するかを考えましょう。