難問次々・大丈夫か
2008年12月09日
今朝早朝にWTO農業交渉の経過報告と交渉に臨むに当っての報告が自民党であるという連絡が入ってきましたので、昨夜急きょ上京しました。
日本の農産物はコメなど私たちの食料で自給しなくてはならないものに対しては160品目ほどに高い関税をかけていい、ということになっているんですが、アメリカなど農業輸出国が、日本への農産物輸出を増やしたいがためにその品目の数をを半分以下にする、ということで話が進んでいるようですので、それに対する反対声明と反対の交渉をするための作戦会議として開かれたものです。
各議員から「絶対譲ってはいけない」と言う声が挙げられました。私も農業に関してはいつも大きな声で発言するのですが、この日も「交渉に望む姿勢が甘すぎる。絶対譲れない線をもっとはっきりと明記すべきである」と声を張り上げたところです。
その後日比谷公園で農業代表の方と大集会を開き、そのまま国会にデモ行進。私たちは一緒にデモは出来ませんので国会入り口で待ち構え激励をしました。石破農林水産大臣ら幹部はジュネーブで開かれる交渉に頑張って欲しい。
同時に総務常任委員会も開かれこちらは、民主党から出された法案「郵政民営化事業のための株売却を凍結する法案」の審議と採決でした。私たちは「今から凍結を決めなくてもいい。もっと見直すところは見直して、あと2年後にその判断をすればいい」ということで反対をして否決となりました。
この日はもう一つ大きな、そしてショッキングなことがありました。それは総務省が持ってきた東京の新聞の切り抜きに「熊本日日新聞の記者が盗作をして、連載をしていた」というものでした。盗作は全国紙や地方紙で今年何件か起きました。まさか熊日が?と思いましたが、事実でした。
しかも私とかつて一緒に仕事をした記者です。敏腕記者で鳴らし、優秀な人材でした。私の先輩や同僚たちも連帯責任を取って処分されていました。慢心や感覚のズレや慣れがあったとしか思えません。私たちも常に初心を忘れず、謙虚な気持ちで時間はかかっても一生懸命に物事に取り組まなくてはならない、ということを改めて思い知らされました。
一方自民党は不穏な状態です。暮れから来年一月にかけて何かが起きそうな気配ではあります。しっかり立て直さなくては本当に倒れてしまします。