社会保険庁は泥沼
2008年09月18日
昨夕総務省から電話があり、「明日の参議院厚生労働委員会で、民主党の議員の方が年金問題を質問されます。ほとんどは厚生労働大臣への質問ですが総務省管轄の年金確認第三者委員会への質問もあります。坂本政務官の担当ですので答弁をお願いしたい」という連絡が入りました。
早速今朝の朝一番の飛行機で参議院へ。答弁の内容をしっかり打ち合わせて委員会室に入りました。参議院に入るのも初めてですが、委員会の構成が衆議院とは全然違います。まず委員長が民主党、そして委員も自民党はわずかしかいません。これはしっかり答弁しないと助け舟も出ないな、と思い何度も答弁用紙を読み返していました。しかし結局桝添厚生労働大臣が答弁に熱弁を振るわれ、総務省管轄の年金問題に質問が来る前に時間切れとなりました。すぐ折り返し熊本へ。台風が来ているので遅くなれば飛行機が飛ばない恐れがありましたから。
それにしても年金問題は泥沼です。今回問題になっているのは厚生年金で、この年金は社員と会社が半分ずつ負担します。しかし会社の経営が苦しくなると会社側が負担できません。そこで本人への報酬を少なく届けて会社の負担も少なくした例が6万件以上も出てきたということです。それが社会保険庁と打ち合わせの上に行われていたんじゃないか、と民主党は攻めています。本人は給料を当たり前にもらっていますが、会社が少なくしか負担していませんので、年金をもらう段になって受給額が少なくなっているという訳です。これでは誰でも怒ります。これを今から一つ一つ調べていかなくてはなりません。年金の記録問題に加えてまた新たな問題が出てきました。泥沼状態です。
これも、社会保険庁のような国の出先機関は、議会の監視が届きません。このように監視が効かない公共団体は必ず何か起きます。議会の監視、マスコミの監視、国民の監視が常に必要です。社会保障の問題はこれから永遠に続いていきます。新総理にしっかり監視体制をつくってもらいたい。