高齢者は強い

2008年06月28日

 先日山間の温泉地域で、高齢者を対象にしたミニ集会をしました。出席者はほとんどが70歳代以上。90歳近くの方もいらっしゃいました。男性20人女性10人ほどでした。私が最初に1時間国政報告をして、その後30分質問を受けることにしていました。
 私の話が長くなりすぎ、30分オーバー。そこで15分間の質問としました。しかし高齢者の方はよく勉強しておられる。次々に質問が飛び出します。
 まず後期高齢者保険制度の質問。「何故後期高齢者と言わなければならないのか。語源は何なのか」「低所得者層からなんで保険料を取らなくてはいけないのか。国民年金が3万円台という方は多い。そこから引れると生きる意欲をなくす」「子供が扶養すると言っているのに、無理やり独立しなくてはいけないのはなぜか」「医療保険料だけならいいが、これに介護保険料が加わる。大変な負担である」
 後期高齢者保険制度に対しては、皆さんほとんどが反対。どう説明してもアウトです」
 続いて「林業が立ち行かなくなっている。環境サミットと言いながら森林を何故おろそかにするのか」「居酒屋タクシーなど役人の横暴は目に余る。それをほったらかして消費税引き上げなどままならぬ」30分経っても質問がやみません。とうとう司会者の方が「色々言いたいことはあるだろうけれど、次の機会にしよう」と引き取ってくださいました。あのまま続けていたら1時間は続いていたでしょう。
 これほど高齢者の方が積極的に発言されたのを目の当たりにしたのは初めてです。相当鬱憤(うっぷん)がたまっていると思います。また言われることがまともです。よく勉強していらっしゃる。自民はよほど丁寧な説明と政策を実行していかなくては、この怒りは短期間には収まりそうにありません。勉強させられました。事態の深刻さを改めて感じました。