ねじれはチャンス

2008年04月16日

 昨日は先に仏教学者の梅原猛先生を呼んだ加藤紘一先生たちが主催する第二回目の勉強会に参加しました。今回の講師はアメリカコロンビア大学教授で日本の政治を永年研究しているジェラルド・カーチス教授です。教授は日本とアメリカに半年ずつ住んでおられます。日本の政治に最も精通してしておられる外国人学者です。私も新聞記者時代に教授の本を読みましたが日本人顔負けの政治分析をされる方です。
 今のねじれ国会に対して「ねじれ、と悪く取るようなことはおかしい。二院の最大政党が違うことなど世界の議会にどこにでもある。今こそチャンス。日本の本当の民主主義を打ち立てて欲しい。福田さんも相手が悪いなどというべきでない。現実をしっかり受け止めるべきだ。また大連立などは政治に時間がかかることに対して面倒くさがる逃げの手段でしかない。小沢さんも真摯に向き合わなくてはいけない。違う意見を戦わせて集約することこそ民主政治である。でないと日本の民主主義は幼いままで終わる」と警告されました。
 そうです。党利党略ばかりが先行しています。福田総理も愚痴を言わず、小沢党首も民主主義と日本の現状を理解して欲しい。この勉強会は超党派ですので民主党の方も多数いらっしゃいました。明日から少しは変わるかな?
 この勉強会には名前がありませんでしたので、先に講演された梅原先生に「名付け親になって欲しい」と加藤先生がお願いされその回答が来ました。「ラーの会」。「ラー」はエジプトの太陽の神です。日本は太陽を中心にすえてあるべき国の形を考えていきなさい、ということだろうと思います。そう言えば「天照大神」「日出ずる国より日没する国へ」など、日本の古来の太陽に対する畏敬の念は強く、国旗も日の丸です。やはり大家は哲学の深さが違う。