環境問題の難しさ
2008年03月11日
7月に行われます洞爺湖サミット。主要テーマは、地球温暖化に伴う環境問題です。自民党でもこの種の勉強会が活発になってきました。
特に温室効果ガスといわれるものの「排出量取引制度」は今後世界の共通ルールになって来そうですが、なかなか難しい問題です。取引には色々な制度があり各国自分の国に都合のいいようなルール作りを考えています。一歩乗り遅れると、またアメリカやヨーロッパに有利な取引ルールになって行きます。
現在のCO2などの排出量から換算して、オーバー分を取引する方法、また各業種に排出量を割り当て、その上に立って努力した企業がオーバーしている企業に排出権を売る方法。またオークションで国連から排出権を買い取り、その上で削減に努力するという取引方法等があるようですが、なかなか複雑で難しいルール作りです。
WTOのように農業大国に有利になって、日本のような農産物輸入国が不利になるようなことだけは避けていかなくてはなりません。自由貿易という名の下で結局は農産物の輸出を促進させるだけ、各国の国土と食料に対する事情は通用しなくなっています。同じように環境という名のの美名の下で取引が貿易と同じように行われ、特定のの国やまたファンドが暗躍するということにならないようにしたいものです。