水の大切さ
2008年02月27日
最近自民党で水に関する勉強会が盛んです。水問題と言っても本当に幅が広いというのに気づかされます。水の確保から、水質汚濁、更に海外への水技術の輸出。例えば浄化槽や、中東地域の海の水を淡水化する技術など、水を巡っては世界的な動きになっています。
日本は水には恵まれているようですが決してそうではありません。狭い国土で急峻な山々、そして短かく、急流が多い河川など水の確保を一つ間違えると地下水も水の確保も危機に瀕することになります。
おろそかに出来ない例を挙げますと、牛肉一キログラムを生産するのに水20トンが必要、鶏肉は4・5トンだそうです。ですから吉野家の牛丼並み盛りで1887リットルを使っている計算になるそうです。私たちがお風呂に入る時に使うお湯が180リットルですので、お風呂のお湯11杯分なければ吉野屋の牛丼一杯が食べられない、という計算になるそうです。水が枯渇するとどうなるか、考えると恐ろしいことです。
今日は水質汚濁問題の勉強会でした。水俣病など公害問題から始まって、現在の水質は窒素とリンが必要以上に多い所が多く、富栄養化を招いている湖沼がいたるところに見受けられる、ということでこの対策をどうするか、などの専門家の話を聞きました。有明海の水質改善の問題も出てきました。畜産の糞尿対策もまだ改善しなくてはいけない部分も多いようです。更に下水道と合併処理浄化槽の普及を更に進めるための政治的な対策など、水を出発点としてさまざまな広がりがあることを改めて思い知らされます。