国会を動かそう
2008年02月06日
火曜日の朝一番の便で上京してきましたが、国会が相変わらず動きません。ガソリンの暫定税率の継続、廃止を巡って国会運営での与野党の駆け引きが続いているからです。寄るとさわると国会運営の話が多い。民主党がこう出てきそうだ、などです。運営の難しさは分かりますが、今一番大切なことは何かもう一度考える必要があります。お互い内向きの論争を捨てなくてはいけません。
まず民主党。暫定税率で「今年度中に何らかの結論を出す」と衆参両議長の斡旋で結論を出したわけですから、年度内に賛成、反対の結論を出す、というのは常識です。それを「結論を出すと約束したわけではない」などと言うのは詭弁で、法案取り下げを条件に年度内結論を約束した民主党執行部の、党内にくすぶる不満に答えるための党内向けの言葉に過ぎません。そんなパフォーマンスは止めるべき。暫定税率廃止の線でいいから次のステージに進むべきです。
もともと四月から一気に暫定税率を廃止するなんて、国家の混乱を招くだけでやるべきではありません。
その上に立って、暫定税率を将来にわたってどうするのか、いつの時点で廃止あるいは縮小、また他の税項目に変えるかなど、前向きの話し合いが必要です。そして道路特定財源についてもどのくらい一般財源にするのか、向こう10年間で本当に56兆円必要なのか、本当に必要な道路はどれなのか、道路計画の中身についての話し合いをすべきです。もし、どの道路をつくるのかなどの計画が明らかになれば土地の買占めやさまざまな障害が発生するのであれば、それを止めをさせる法律の策定や政策を考えるべきです。
とにかく今何をしなければいけないか。国民のために国土形成のために、そして安定化のためにという優先順位で国会を動かさなくては、本当に国会が死んでしまうし、それは日本の死につながる、と心配でなりません。最近だんだん「憂国」の心境になりつつあります。