もっと自然に行こう

2008年01月31日

 昨日のガソリンの暫定税率に関する「つなぎ法案」は結局、本会議に上程されることなく、お蔵入りとなりました。衆参両議長のあっせんで、三月末までに結論を出す、ということで自民、民主をはじめ野党も折り合いがつき、委員会で可決した「つなぎ法案」を引っ込めることになりました。
 あの強行採決はなんだったのか、野党も法案が委員会を通過した後に妥協するなら、なぜもっと早く、自民党から話を持ちかけられた時点で真剣に話し合わなかったのか、と思います。政治というのはこんなものかな、いや違うはずです。もっとダイナミックに日本の将来や生活の向上、経済力活性化を目指して丁々発止の議論を展開しなくてはいけないものです。政治が政権をとるための手段、に陥り内向きになってしまっています。このままでは民主党はもちろん、自民党も国民から信頼感を失うことになります。
 派閥の会合で、期せずして「もっと骨太の問題を話し合おう。日本を何で引っ張っていくのか、国家論とは何か、そんなことから論議を始めよう」ということになり、約一時間一人ひとりが、思い思いの国家論や日本の将来像を述べ合いました。毎週一時間、骨太の政策勉強会を開催することになりました。さらに「派閥だけでなく若手も中堅もベテランも集まって談論風発するたまり場を作ろう」ということになり月二回くらいの割合で酒を傾けながら、将来像を戦わせることになりました。
 こんな話が出てくるのも、自民、民主の細かな理屈合戦にみんなが辟易してきたからにほかなりません。一人当たりのGDPが先進三十カ国のうちで18位、教育水準も下がった。技術力も低迷する。そして日本経済も株価も世界から見て魅力がなくなっている。こんな現状にさすがにみんなも危機感を持ってきたようです。
 もっとダイナミックに真剣に将来を考えて、そして自然に、と思います。