メッセージ力

2008年01月24日

 今日の派閥の会合で、福田総理の国民に対するメッセージ力の弱さを述べさせてもらいました。衆議院本会議の代表質問で自民党の伊吹幹事長が、「総理として国民に対する明確なメッセージを」と国民へのメッセージを述べる機会を与えておられたのですが、総理は淡々と「国民の皆さんの信頼を得て」といわれるばかりでした。聞いていた私たちは、「あれが福田さんの性格、そしていいところだろうが何かしら肩透かしの感が否めないね」と話した所でした。そしてその後の大田経済財政担当大臣の演説で、改めて日本の危機感を感じたくらいです。
 もっと明確なメッセージを発して欲しい、というのは私一人ではありません。国民の目線に立って、信頼ある政治を着実にやっていくことは大事なことです。しかし少子高齢化、原油高騰、株の暴落、地球温暖化など日本人が閉塞感を感じている今、やはりリーダーとしての危機感と将来に対するビジョンを明確に述べてもらいたい。その点良し悪しは別として、小泉首相は天才的でした。
 日本をどんなエンジンでこれから引っ張っていくのか。世界に日本の存在をどう位置づけるのか、日本のトップとしての力量が試される時です。「環境技術で世界をリードし、合わせて経済を引っ張る、そして世界一元気な高齢者をつくり、社会参加してもらい、高齢社会の活力を世界のトップに立って実践する」と言うような元気が出て夢がもてて前進する馬力がつくようなことを言って欲しい。もちろん絵に描いたもちではいけないけれど。やはり夢、目標、あるべき理想像がなくては、坂の上の雲を目指して走る気になれません。