知事選挙始動

2008年01月11日

 自民党熊本県連の役員会と新年会に出席しました。また自民党系の各種団体の新年会の出席も増えました。新参者の自民党国会議員ですので、各会場でお礼と今後の決意の挨拶です。
 その中で、来る三月に実施される熊本県知事選挙に自民党は東京大学教授の蒲島郁夫氏を擁立することを決め、自民党としての選挙戦が始まりました。しかし当の蒲島郁夫氏はまだ出馬表明しておらず、必ず出馬してもらえる、という確信の元に自民党の片思い的選挙運動の開始ですので、これまでの選挙と趣が変わっています。
 実は蒲島さんについては私は、八年前、県議の時に知事選出馬を提案しました。ちょうど福島知事が急逝され誰か即戦力として知事にふさわしい人、ということで候補者探しが始まった時でした。実際、高校卒にもかかわらず苦学して大学教授までなられたその意志の強さ、その経歴。ストーリーにもなるし県政を任せるのにふさわしい、と感じたからです。しかし、誰も振り向きませんでした。県議の多くが知らなかったんです。私一人が提案して結局ポシャリました。
 そこで当時の参議院だった木村仁先生に白羽の矢を立てて、若手で押し上げたんですが、選挙に勝てる候補、ということで現潮谷知事となりました。その後の選挙戦については以前の日記で書いた通り、若手を中心に全力で当選のために活動しました。
 今回の蒲島さん。言うまでもなく立派な方です。知事として全国的にも話題を集める方と思います。「学者」ということで、実行力に不安を持っておられる方もいらっしゃいますが、こういうタイプは一旦そのポストを与えれば、がむしゃらにやる方です。
 中高校では元気闊達な少年だったとか。その後アメリカの労務者としての経験から変心して刻苦勉励、ハーバード大学へ。そして東大の教授に。
 私の周りにもこれほどのスケールではないけれど似たような道を歩いた人はいます。全て実行力のある人です。共通点は「度胸がある」「失うものがない」「目的を得るために全力を尽くす」。さまざまな体験、挫折、悔しさなどを知っていれば世の中や自分の存在が小さく見えてきます。だから「やれるだけやる」という気持ちになってくる。ただし不正だけは絶対にしない、という正義感は持っていなくてはなりません。蒲島さんもそのような人と思います。
 これから課題があるとすれば、東大というブランドを捨てること。教授という前職を利用はするが意識しないこと。アメリカで苦労した時の若い時代のパイオニア精神にもう一度立ち返ること、ではないでしょうか。
 期待します。そして蒲島熊本県知事誕生のために全力を尽くします。