国会停滞中
2007年12月25日
衆議院と参議院で自民、民主が逆転してねじれ現象になっているのは仕方のないことですけど、これによって国会の審議や、政策運営が停滞しています。
自民党は法案を通すためにひたすら低姿勢ですが、民主党が乗ってきません。それどころか次々に法案を出し国会は法案審議のいり口で立ち往生です。緊張関係は悪いことではないんですが、参議院で絶対多数を取った民主党も少し「数の横暴」の乱発ではないんでしょうか。総選挙に追い込むためではあるのでしょうが、それによって国民の生活に支障が出てくることも避けられません。
そこにきて守屋防衛省元事務次官の証人喚問。これはこれで大切な事ですが、それによって国民の目がすべてそちらに向かい、足元の生活関連の論議がおろそかになることを危惧します。この問題はいずれ司法が結論を出すでしょう。
テレビは亀田三兄弟親子の報道で、バッシング。最近は日本全体がストレスに陥っているのか、誰かを批判することで何となく正義が保たれているような気持ちになっているふしがあります。良い傾向ではないし、逃げの姿勢でしかありません。
今考えるべきこと、やるべきことをそれぞれが整理して目標を立てて進まなくては、なんら生み出されるものはありません。
特に税、社会保障、農村農業問題、経済対策に出口が見つからない状態です。選挙がみんな怖い、からでしょうが言うべきことは言っていかなくてはいけない時期と思います。消費税の議論は避けて通れないし、社会保障は税負担と個人負担のバランスを厳しい視点で捉えなくてはならない。農業も担い手と集団化をもっと分かりやすく、そして経済対策はやはり中小企業の底上げが先決、と考えます。