テロ特措法の延長問題

2007年10月19日

 国会は重苦しい雰囲気に包まれています。いやそれは与党側からみた視点で、一般的に言うと緊張感に包まれていると言ってもいいかもしれません。テロ特措法の問題です。国際公約にもなっているこの特別措置法が延長されるかどうか、またそれに変わるインド洋上での給油を継続するための新しい法律が成立するかどうかは、日本に政治上大きな問題となっているからです。
 この法律の動向いかんで、日本が国際的にどう評価されるかが決まって来ます。また成立しなかった時の与党の責任と動揺、そして解散に至る予測。その解散でどんな国民の審判が出るか、またそれによって政界再編まで行くのかどうか、一つの法律がいくつものカギを握っていると言えます。
 その責任は野党も一緒です。国家のことを考えずにいたずらに反対を貫くことが本当に国民のためになるのか。ヨーロッパの国々では二院制を敷いている国がいくつもあり、その中で日本の衆参議院と同じように、与野党がそれぞれの院で多数を占める政党が違うという国があります。しかしいざ国家のことや、国際的な約束事となると与野党は協力するそうです。日本は今のところその気配が見えません。まさに先行き不透明、五里霧中です。
 小泉さんは「自民党をぶっ壊す」と言われました。小沢さんは「壊し屋」と言われました。この二人によって日本の政治がぶっ壊れるのでしょうか。その後新たな政界の枠組みがすっきりした形で誕生すればいいんですが・・。日本の政治まさに剣ヶ峰です。