福田首相の所信表明
2007年10月01日
午後一時から衆議院の本会議。福田首相の所信表明演説がありました。非常に感じが良かったと思います。肩に力が入ってるわけでもなし、美辞麗句を交えて大向こう受けを狙うわけでもなし、淡々と分かりやすく、しかも国家の在り方より国民生活に力を入れる空気が伝わってきました。
特に印象に残ったのは、野党との話し合いを強調されたこと。もちろん政治上の戦略ではありますが、インド洋上の自衛隊補給艦による多国籍軍への給油活動を継続することが今の日本の国益にかなう、ということを誠意を持って述べられていました。
更に地方対策の演説が長かったことも印象的でした。格差の問題、地方の財源、権限の委譲、道州制などを述べ、都市と地方の共生、大企業と中小企業の共存、老いもわかきもお互いの立場を理解しあうことの大切さ。そこから生まれる希望と安心の社会建設など、まさにこれからの日本の歩く姿を、的確に述べられていました。
同じ自民党で安倍さんとこうも違うのか、と感じました。もしこれが麻生さんだったら、また違ったでしょう。もう少しかっこよく国家のイメージを語り、未来を語り、若者に呼びかけるような演説になったと思います。しかし、今の日本には福田さんのような、ホッとする雰囲気と、政策が必要です。頑張って欲しい。日本らしい制度設計を描き、それを実行していって欲しいと思います。