農林水産大臣辞任
2007年09月03日
遠藤武彦農相が辞職されました。残念です。学校の先輩でもあるし、同じ派閥に属して大変可愛がっていただきましたので期待していましたし、大臣室に遊びに行こうと思っていました。しかし自分が理事長をしていた農業共済の団体が補助金の不正受給をしていたとなれば責任は免れません。その当時なぜ事後処理をきちんとしていなかったか、と不思議にも思います。
今日の事務所の朝のミーティングで、改めて「政治とかね」の問題について話し合い、決してさまざまな指摘を受けることがないように確認したところです。
政官業の癒着が全ての原因です。特に税金を使う団体と政治家の関係がその温床になっています。「農業」「土木」「福祉」がその主な分野です。
土木についてはこれまでも散々いわれて来ましたし、今も談合を中心に指摘を受けています。公共事業は税金でまかなわれますので最も神経を使わなくてはいけない部分です。だからこそその権限を握っている政治家や官僚が入り込みやすくなってしまいます。厳しい法規制と政治家の自覚が大切です。
農業と福祉は弱い立場の産業や人々を守るために補助金が創設されています。それにかこつけて不正受給が後を絶ちません。現在も以前の九州厚生局長が疑惑の目を向けられてます。公金の重要さを今一度認識しなくてはいけない所です。
更に補助金を交付される団体の長に政治家自身が就いている、というのも問題です。確かに政治家であるため団体の長になることは必要です。それが選挙のときにも生きてきます。肩書きが多いほど政治家の力量を示すバロメーターにもなります。しかし、それが補助金と直接結びついてくると問題です。しかし、団体にとっては少しでも補助金が余計必要な所。政治家が一番頼りになります。難しい所です。
私もいくつかの団体の長をさせていただいています。その中には補助金が出ている団体もあります。その団体に少しでも貢献するために、少しでも多くの補助金を、と要求もします。ある程度仕方のないこと、しかし不正は絶対にいけない。このことだけは肝に銘じます。
今度、遠藤先生とはゆっくり話してみたいと思います。