なぜ自民党か

2007年08月05日

 自民党の入党申請をしたことで多くの抗議のメールをいただきました。率直な感想を有難うございました。抗議の内容は「なぜ今逆風の吹く自民党か」「無所属の坂本と思って投票した。裏切り行為ではないか」というものでした。
 私の率直な考えを書きます。
 国会議員の選挙に出るとき、また国会議員になってから、公職選挙法や政治資金規正法、国会活動などで政党を前提として法律が作られている、ということを改めて思い知らされました。それは小選挙区制になってから、議員個人より政党中心に政治を行って行くという考えの下につくられていたからです。
 無所属では事前のポスターがはれません。テレビ・ラジオの政見放送にも出ることが出来ません。それ以外にも無所属では事実上戦いにくいようにしてありました。供託金の300万円は政党所属の人と同じで理不尽な話ですが法律が国会議員の政党人でつくられている以上、仕方ありません。
 また議員になってからも、委員会の所属が希望通りに行きません。余った所、というわけです。委員会所属も、通常2つを掛け持ちし、それ以外に特別委員会も所属できるのですが、これもままならぬ状態でした。それでも友人に頼んで代理出席させてもらって委員会の審議に加わっていました。
 さらに政党助成金ももらえません。政治献金も個人献金だけに限られています。苦しい事務所運営を強いられました。それでもこれまでやって来れましたので、このことについては自信が持てるようになりました。しかし、率直に言って事務所運営の必要最低限度は欲しい所です。
 そのような理由で政党に所属すること。これは国会議員になって地元の皆さんのためにも、国民の皆さんのためにも国会議員として働く上で必要なことと考えていました。
 それではどの政党か。もともと自民党所属の県議会議員でした。先輩や同僚もほとんどそうです。それに地方出身です。どうしても農林業や中小企業、働く人たち、弱い立場の方々への政策・政治に力を入れなくてはなりません。そのためには政策的に少なくともこれまでの自民党に最も近い考えです。ここ4-5年の自民党はそれが少し変わってきました。そのことが今度の参議院議員選挙惨敗につながったと思いますが・・。
 更に決定的にしたのは、熊本三区、振り返ってみると衆参議員合わせて国家議員は私し一人になりました。この責任の重さは重大です。
 災害や疫病、大型プロジェクトなど国家がその地域に即座に救済の手を伸べなければならないとき、また予算を必要とするとき、その直接のパイプ役は私一人、ということです。これは政権政党に入っているのといないのとでは、大きな違いがあります。そのような理由から自民党への入党を希望しているわけです。
 二年近く浪人して、政治の仕事がいかに崇高で大切かを知りました。それを実行するためには政治家の私心を捨てた真剣な行動が欠かせないことも改めて感じました。
 国民のために、国家のために、世界の平和のためにという思いはふつふつとわいています。真剣勝負です。この気持ちをご理解いただきたいと思います。
 明日は広島に原爆が落とされた日です。早朝の平和記念朝起会に出席します。そして辻立ち、東京です。東京はどこに最初行ったらいいのか連絡もありません。しかし午後一時から、国会議事堂でバッジの交付という事ですので改めて責任の重さを感じることになると思います。浪人時代一歩離れて政治を見てきたことが、さまざまな心境の変化を与え本当に役立ちます。「苦労は有り難い」。それを支えていただいた支持者の方はもっと有り難いと今しみじみ感じている所です。期待にたがわぬよう頑張ります。