不明の年金

2007年05月28日

 年金問題が終盤国会の焦点になりそうです。憲法や教育といった理念的なことより、やはり国民が直接お金を出している問題の方が国民的関心も高く、選挙に影響するからでしょう。
 5000万件にも及ぶ不明年金。納付者や納付金額が分からず、支給額にも反映されないものがこれほどまでにある、と報道されると国民としても黙っておれません。安倍総理が、時効の年金支給漏れを救済する法案を次の国会でなく、今国会に前倒しで提出するよう指示するはずです。しかし、付け焼刃的に法案を出して返って混乱しなければいいけれど、と心配もします。
 まさにこれまでの社会保険庁の永年にわたる怠慢の産物ですので、ここは即席でなく、本当に解決できるよう挙党体制で臨んでもらいたい。同時に社会保険庁はもう限界です。解体的出直ししかありません。中途半端は返って国民に不利益を招きます。
 この社会保険庁も、税金のたらい回しをしていた緑資源機構も根源は一緒。役人体質というのはチェック体制が甘いとよどんでしまう。そして役人の思いどおりになってしまい、国民の利益として還元されない、という事です。
 自己責任の意識を持って自分が支払う税金や年金には義務を果たす一方で、それがどう遣われ、私たちの元に返ってくるかについては、常に監視をして権利を行使しましょう。
 明朝の辻立ち7時20分西合志、8時合志。