憲法改正

2007年04月20日

 国民投票法案が衆議院を通過し参議院で審議されています。安倍総理も在任中に憲法改正を実現したい、といっていますので好むと好まざるとに関わらず、憲法改正は政治日程に上ってきます。そこで先に、国民みんなで憲法についてもう一度学習しよう、と提言したところです。憲法改正という大作業ですので当然政治的な争いも伴いますが、出来うる限り国民納得のいく形で、改正作業に移りたいものです。
 私は憲法の改正は時代的に必要と思います。ただ安倍総理のように戦後体制の脱却から、というのではなく、これからの時代に対応できるような憲法を、個人の生活と地域と国家が連動するような憲法を、と考えているところです。
 今の憲法を読んでいると、良くできた憲法だとつくづく思います。あの時代にこれだけの憲法を作り上げる能力、将来を見る目はさすがと思います。アメリカからのお仕着せ憲法という方もおられますが、良いものは良い、と認める必要があります。
 しかし良く読んでみると時代にそぐわないものも見受けられます。まず第一章は国民より天皇が出てきます。これは天皇制の存続に当時の日米関係者が必要以上に気を遣ったからではないでしょうか。国民の象徴としての天皇は定着しました。主役は国民。次の段階へ移るべきです。第9条も現実離れなのでこれは議論の余地あり。25条以下の国民の権利と義務にも付け加える条文がありそうです。
 そうこう考えていくと改正プラス微調整の部分など様々なことが考えられます。憲法の学習をもっとすべき、と改めて感じます。