本当の神道

2007年03月17日

・・昨日は地元平川地域の神社の25年に一度の年季祭でした。神社が建立されたのが1255年前とか。今回が50回目の年季祭ということでした。宮司さんも「かなり曖昧(あいまい)な点はあるが当たらずとも遠からず」と言っておられましたので、5年の端数は出ますがおおらかな気持で信じることにしましょう。
・・大変寒いさなかの神事でした。村の実行委員会の方が20人ほど厳かに座っての神事です。メインは地元の保育園児達が、神子(みこ)に扮して舞う「豊栄の舞」と神楽。寒い中に唇を紫色にして、この日のために覚えた舞を必死に踊っていました。大人達はそれを神妙な顔つきで見ていました。舞が終わった後はたる割をして、直会(なおらい)。寒かっただけにたる割の後のます酒が進みました。
・・村の鎮守さんのお祭り。それも25年に一度。集落が昨年から取り組んで来た大事業です。多分25年前も、50年前も同じような光景だったのでしょう。神社を中心に信心深く、老いも若きも一緒になって規律正しくまとまっていく。神を怖れ、人の道に反せず、自然を敬い、そして祖先に敬意を込めて舞い、行列をし、酒を飲む、これが本当の神道です。庶民のふるまいを神社という尊き神にゆだねることが、生きるうえで何より大切なこと、と教えてくれます。
・・これが政治と結びつき神が国家になる、国家の指令に従わなくてはならない、という国家神道になるとおかしくなってきます。神道はあくまで庶民の守り神を貫いていかなくてはなりません。祭りは明日まで続きます。日曜日は呼び物の道行きです。晴天を祈ります。良いお祭りです。