やはり働くという事

2007年03月15日

 3月の年度末になってやはり就職問題の相談が一番多い。就職が決まっていない人、今の派遣会社では先行き見通しがつかないこと、リストラにあいそうになっていること、など様々です。もちろん個人差があり、贅沢を言う人もあり自分勝手なわがままで甘い考えの人もおられます。しかし、働く事とその待遇への不安感は確実に増大しています。雇用問題、労働環境問題は最大の課題と改めて思います。
 いくつか分野に分けて考えなくてはいけません。一つは企業の姿勢。これはそれぞれ企業によって違いますが、やはり社員を大切にしない企業は生き残る事は出来ない、ということを経営者にも知ってもらわなくてはいけないし、そのような法的整備が必要と考えます。あまりにも経営者優先、株主優先の風潮にあります。
 もう一つは働く側への教育です。現在高校、大学でインターンシップといって企業への体験入社制度が採り入れられていますが、体験ではなく、「働くということ」の教育にもっと力を入れるべきです。以前は日本は農業中心でしたので、親が働く姿を見て、働くことがどういう事なのか自然と体で覚えていました。しかし、今はサラリーマンが大半。しかも二次産業から、サービス業まで様々。会社へ行ったらそれまで。親がどんな働きをしているのか理解していない子供が多い。現場を小さい頃からもっと見せること、働くことが人ごとでなく自分のこととして体で覚えるような教育システムを作ることが大切です。昨日の養護学校の生徒たちも懸命の努力をして収入を少しでも得て、安定した職場を、と努力しています。全体的に、楽をして、収入は自然とついてくる、というような安易な考えが多い。親にも責任があるけれど・・。
 「勤労日本」は世界に誇れる日本の財産です。
 明朝の辻立ち7時20分植木町。