少子化と教育

2007年02月13日

 今朝は7時20分大津発のJRで福岡・二日市に出かけました。現在行っています医療系の専門学校を福岡の高校にPRするためです。
  先方の進路指導の先生と話をさせてもらいましたが、少子化による高校教育も大変なようです。現在は最も生徒数が多かった時期の半分だ、と言っておられました。そしてその生徒数が少なくなった高校に、大学、短大、専門学校がPRに行って学生を確保しようとするのですから大変です。
 当然、大学、専門学校とも個性のあるものにならざるを得ません。他の学校と何が違うか、どんな学科があるのか、就職がどれほど有利かという他校との差別化を訴えられる所が生き残るということになります。
 このような状態は、生徒たちに将来の進路を早めに考えさせ、進路に沿って専門的な知識を吸収していくという、良い面がある一方で、「学問」として捉えた場合に、その専門性の裏にある基礎的なもの、人間を通してみる哲学的なものを学ばせる余裕がなくなるのではないのだろうか、「学問」の変化がそのうちに出てくるのではないかと考えさせられました。
 技術的な学問の吸収に追われ、そこに社会体制の矛盾や人間の心理を読み取る分野は希薄のになっていくのではないだろうかと。もう学生運動など起きる素地はないのではないか。それほど何かに迷い、何かを感じ、反発の行動を起こすことは多分ないだろう、と改めて感じました。少し寂しいことであるし、将来が不安でもあります。
 それにしても熊本・福岡間は通勤、通学圏内に完全に入ったと実感しました。九州全体での争奪戦はますます激しくなります。
 明朝の辻立ち7時30分山鹿、8時鹿本。